今話題の透明なゆりかごを読んでみた!コウノドリで号泣している方には特にオススメ。
こんにちは、ちょらぶろぐのヒデチョラです(@hidechora)
以前コウノドリを視聴をして妻と激論を交わしたとお話ししたところ、かなりの反響で多くの方からコメントを頂きました。ありがとうございます。
やっぱりブログって色々な人と色々なことを学べて楽しいですね。
かなりコメントがついたポイントは以下3点についてでした。
1.脚本が鬼畜とあるが、よくある話。鬼畜でもなんでもないというコメント。
これについてはやはり私は鬼畜だと思いますけどね。
原作があるため脚本が鬼畜という言い方はおかしいという指摘は理解しました。
しかし世の中でよくあるから鬼畜ではないというのは論理が破綻していると思います。
よくあることでもやっぱり、辛いものは辛いですよ。悲しすぎますよ。
よくあることだからこんなの鬼畜じゃないという方は、知り合いで同じような状況に陥ってしまった方がいても同様に考えられるのでしょうか…
少なくとも私にはまだ幸いなことに重い病気をした身内などがいた経験がないため、コウノドリの第2話のシチュエーションは耐えられません。
2.しょうもない堕胎をする人がいると言った点について
これはしょうもない堕胎をする方もいれば生と死の間で苦悩する方もいる、という書き方が、その二極しかいないと取られてしまった点で炎上しました。
決してそんなことは思っておりませんし、中にはそういう方もいるということで、産婦人科に来ている方々がみんながみんな堕胎に来ているだとか、しょーもない理由で堕胎しようとしているなんて極端なことは思ってはおりません。
これは私の文章力の無さのせいなので反省しております。
3.制服で産婦人科に来るなよという点について
制服で産婦人科に来るなよと女子高生に対し思ったという点については、堕胎じゃなくて生理不順など他の心配事で通院しているかもしれないだけなのに決めつけるな!とたくさんの非難を浴びました。
この部分については文章って全然読まれないものなんだと痛感しました。
私は仮にその女子高生が堕胎で通院していたとしたら残念だと書いたまでで、あくまで仮定の話です。決して決めつけていませんので、文章の難しさを痛感しましたね。
でも後から妻に聞いたのですが、性被害にあった女性というのは、なるべく証拠を残すために衣類などもそのままで来院しなければいけないそうですね。
そこは本当に無知でした。制服で産婦人科くるなよって言う発言に対しては、失礼な書き方をして大変申し訳ございませんでした。
もちろんこれもその私が見た女性が性被害にあったんだ!と決めつけているわけではないですよ。
そんなこんなで、妻から「透明なゆりかご」という漫画を勧められました。
その漫画の中に、まさに性被害に合う少女のお話も出てきました。
以前から妻が読んでは泣いて読んでは泣いてをしていたので気にはなっていたのですが、今回このコウノドリの話をしていたら、必ず読め!と言われまして。
DMMで透明なゆりかごは1巻半額、コウノドリは1、2巻無料(期間限定)なのでこの機会に皆さんも読んでみてください。
今回はその漫画についての感想や意見を述べていきたいと思います。
ネタバレを多数含みますので、お気をつけください!
- 透明なゆりかごを読んでみた!コウノドリと合わせてオススメです。
- 中絶について感じたことを書きます
- 私の中で特に衝撃的だったエピソード
- 妻の中で特に衝撃が強かったエピソード
- 透明なゆりかごを読みたい方は
透明なゆりかごを読んでみた!コウノドリと合わせてオススメです。
透明なゆりかごってどんな話?
基本情報は以下ですね
あらすじ
看護学科高校3年生の×華(ばっか)は産婦人科医院の見習い看護師として働くことになる。中絶の現場や処置、出産の現場などに立ち会った実体験を基にした日々を描いたエッセイ漫画です。
大まかな感想
ざっくり言うと、次の日に目が腫れたら困る人は読まない方がいい!です。
特に妊娠中の妻には読んでほしくなかったというようなエピソードも数多く含みます。
逆に妊娠中の妻だからこそ読んでよかったというようなエピソードも多いです。
しかしやっぱり出産への不安を煽ってしまうエピソードは本当に読んでいて辛かったですし、我が家もそうなってしまったら、という恐怖は拭えませんでした。
この漫画もコウノドリもそうですが、現在妊娠中で強く不安を抱きやすいという方は読むのをやめた方がいいかもしれません。
妊婦さんのストレスになってしまったらいけませんからね。具体的に衝撃的だったエピソードについては後述します。
中絶について感じたことを書きます
作中で語られる中絶の数の多さに心からショックを受けました。
コウノドリの記事にて私はしょうもない理由で堕胎をする人がいるとの記述をしたと冒頭で述べましたが、実際に本当にしょうもない理由で堕胎をする人もいるんです。
何度も妊娠し、「やべ~中絶しなきゃ~」と言って中絶をする。「だってしょうがないじゃん?産めないもん」と言って。それって悲しいです。身も蓋もありませんがしょうもないと思います。
でもこの透明なゆりかごを5巻まで読み、その人たちにもそれぞれ理由と背景がきちんと隠されているということも理解しました。
まず、全エピソードを通して、安易な中絶を選択する人の背景には幼少期の家庭環境に何らかの問題があるということが見られました。
これもまた透明なゆりかごの中の話であって、全世界の中絶する人々がそうだと言っているわけではないですが、こちらの漫画の著者も、あまり親からの愛情をしっかりと受けていないというエピソードがいくつかあり、そのせいなのかあまり自分に母性を見いだせないと考える場面もありました。
男性サイドが数多くの女性を妊娠させては中絶させるというエピソードもありました。
その男性は最終的には産むと言い張った女性と結婚しきちんと家庭を築いていたという結末だったのでまだ救われましたが、それまでは何度も中絶させていて、そのことに対してそこまで深く考えておらず、きちんと金も払ってるし女性が堕胎を選択してるんだから、何が悪いの?と発言するのです。
このエピソードの男性も幼少期の家庭環境が問題であった描写がありました。
中絶による胎児の死亡数は、日本人の死因としてガンに次ぐ第二位だそうです。
年間約20万件。
この数字の中には、病気などの仕方がない理由で泣く泣く中絶を選択する人々ももちろんいるのですが、上記のように安易な中絶を選んでいるケースもあります。
だからこそ以前の記事にも書きましたが、きちんと息子やこれから生まれる二人目にも、性教育と共に命の大切さを説いていきたいと思いますし、愛情いっぱい注いで育てて、幸せだと感じられる家庭環境を作ってあげたいなと感じました。
私の中で特に衝撃的だったエピソード
私の中で衝撃が強かったエピソードは、3巻の15話のエピソードです。
あらすじ
・来院中の妊婦は現在妊娠7か月だが、以前に妊娠した胎児の臓器の欠損があり中絶をした経緯があった。
・以前に中絶により子どもを亡くしたことにより夫婦仲が悪くなったが、再び妊娠したことにより夫婦仲も回復し、夫婦二人で仲良く健診に来ていた。
・しかし今回の胎児にも重度の心臓病が発覚。延命処置をしたとしても生後1~2か月、処置をしなければ1週間の命と告げられる。
・二度目の中絶を決めた妻は塞ぎ込むが、悩んだ夫は、今回の赤ちゃんは中絶せずに産まないかと提案する。
・親のエゴではないかと葛藤するものの、きちんと産んで少しの間でも家族となりたいと決意。
・リスクをすべて受け入れた上で大病院へ転院し出産、そして医師の宣告通り一週間で赤ちゃんは亡くなってしまう。
・再び主人公のいる産婦人科へ挨拶へ訪れた夫婦は、気持ちの整理をつけ、穏やかな表情だった。その後無事に三人目を妊娠出産する。
感想
コウノドリの2話でもそうでしたが、なぜこうも不幸は重なってしまうのでしょうね。
うちの妻ももうすぐ妊娠7か月になりますし、このエピソードを読んでしまうとどうしても不安を抱かずにはいられません。
思わず泣きながら妻のお腹に駆け寄ってしまいました。嫌がられましたが。(笑)
それでも現実にこのような家族がいて、それを乗り越えて生きているんですね。
トラブルのない妊娠出産というのは奇跡なんですね。
自分たちにも決して無縁ではないと考えないといけません。
妻の中で特に衝撃が強かったエピソード
いくつかありましたが、1巻の2話、漫画が始まってしょっぱなのエピソードですね、こちらが涙が止まらなくて辛かったとのことでした。
あらすじ
・産婦人科に駆け込みでやってきた妊婦はワケありで母子手帳も保険証もなく、妊婦健診も受けていない人だった。
・赤ちゃんは不倫相手との子どもで、子どもを産めば彼と結婚できると思っていたのに捨てられ絶望する。
・妊婦さんはしだいに吹っ切れてきちんと笑顔で退院。1ヵ月健診でまた会おうと約束をし退院していく。
・しかし1ヵ月以上経っても病院に来ることはなく。赤ちゃんは退院後すぐに亡くなったとのことだった。
・死因は添い寝をしながら授乳したことによる窒息死。いわゆる添い乳です。
・他の看護師たちは虐待で殺してしまったのではと疑うが、主人公はきっと赤ちゃんは抱きしめられ愛情に包まれながら死んだのでは、と思いを馳せる。
感想
妻曰く、自分も添い乳を頻繁にしていたため、辛いとのことでした。
そもそも添い乳はあまり推奨はされていないようですが、それでも母子ともにリラックスできる体勢であり、多くの方がされているようです。
このエピソードはリアルにその場面が想像できてしまい辛かったようです。
添い乳って、すごく幸せな時間なんだそうで。
そんな時間も少し油断すると赤ちゃんにとっては死活問題で。
私としては、そんなリスクがあるなら次の赤ちゃんの時は添い乳はやめろ!と言いたいところですが…それでも上の息子が赤ちゃんの頃に確かに幸せそうに転がっておっぱい飲んでたなぁ~と思いだすとなんとも…
いやもう、やるせないの一言に尽きますね…。
他にも、NICUの超低出生体重児のエピソードや、ハイリスク出産のエピソードなど、数多くの衝撃的なものがありました。
特に男性である私にとっては知らないことがたくさんあり、これから妻の出産も控えているうえで非常に勉強になりました。
透明なゆりかごを読みたい方は
読んでみたいと思った方はこちらから購入できます
第1巻は現在50%セール中なので読んでみてください!(10月25日現在)
コウノドリの原作漫画もこちらから購入できます。
1巻が明日26日まで、2巻は11月9日まで無料なのでこの機会に読んでみては?
どんなにお前は平和ボケだと言われても、この平和ボケなままで私は生涯を終えたいです。
願わくば、家族全員が病気ともトラブルとも無縁で一生を過ごせますように。
こう思うことは決して悪いことじゃないと思います。
デリケートな問題ですので文章にするのは色々と難しいですが、今回コウノドリの視聴や透明なゆりかごを読んで色々と夫婦で考えて話し合えたことも、良かったと思います。