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口唇口蓋裂の赤ちゃんの手術を拒否した両親の記事を読んで、妊娠中の妻と激論を交わした

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ヒデチョラは激怒した。

今ネット上で話題になっている口唇口蓋裂の赤ちゃんを受け入れ拒否した両親の記事を読んだからです。

yomidr.yomiuri.co.jp

この悲しい記事を読んで思ったこと、そして現在妊娠7か月の妻と討論して出たことなどを綴ってみたいと思います。

命ってこんなに粗末にされていいものなのか?

口唇口蓋裂の赤ちゃんの記事について

まずざっくりとこの記事の概要をまとめますと、

・先天性食道閉鎖症、口唇口蓋裂の赤ちゃんが生まれる

・両親が奇形の顔を受け入れ拒否

・両親の許可なく病院では手術はできない

児童相談所に親権の停止を願い出てもできず

・両親は姿を見せなくなる

・食道閉鎖症の手術ができず、赤ちゃんはミルクが飲めず、餓死

という内容でした。

 

口唇口蓋裂とは?

口唇口蓋裂とは、唇や上あごに裂け目が入って生まれるという先天性奇形の一つです。

日本人は500人に1人の割合で発症し、他の人種の方と比べて発症率が多そうです。500人に1人というのは、結構な割合ですよね。高いと思います。

原因は7割が不明ですが、母体のストレスや薬の服用、染色体異常などが考えられるそうです。また、高齢出産やタバコを吸っている人はよりリスクが高いというデータもあるそうです。

コウノドリの原作でも、喫煙へのリスクについてがっつりと注意している話がありましたね。やはり喫煙は妊娠において様々なリスクを上げるんですね。ベランダで喫煙しているパパも気を付けましょう。

話を戻し、口唇口蓋裂は妊婦健診の時点でエコー検査で大体わかるそうです。そして数回の手術を繰り返すことによって、現在では見てもわからないくらいまで綺麗に治すことが可能だとのことでした。

 

先天性食道閉鎖症とは?

先天性食道閉鎖症とは、生まれつき食道と胃がつながっていないという病気です。なので生まれてきた赤ちゃんはミルクを飲むことができないため、早急な手術が必要となります。

閉鎖の仕方によって5つのタイプに分かれるそうで、約半数は胎児の頃から診断されるそうです。そしてこの病気がある赤ちゃんは、心臓の異常を合併しているケースが多いそうです

3000人から5000人に1人の割合で発症とのことです。また驚いたのは、歌手の椎名林檎さんもこの先天性食道閉鎖症だったということ。

あの魅力的な歌声からはとても赤ちゃんの頃に手術をしていたとは想像できませんね。

命に対する私の考え 

僕はお腹の中に命が宿った瞬間に、それは人間だと思います。そもそも生まれてから0歳1ヵ月とか数えるのがおかしくて、お腹の中から数えるべきなんですよ。

お腹の中にいるから中絶は出来るなんて考えはありえません。それは立派な人殺しです。

もちろん犯罪に巻き込まれてというケースは別ですが、基本的には妊娠したら責任を持つべきです

ましてやこの記事なんて生まれているわけでしょ。かわいい赤ちゃんが。

この記事について、ネット上では様々な意見が飛び交っていました。中でも多かったのは、やはり両親を責めるコメント。

当然ですね、私も赤ちゃんを見捨てて殺した両親は逮捕されてもいいと思います。というか、保護責任者遺棄罪とかには当たらないんですかね?

子どもを自宅に1人で放置して事故で亡くなったり、子どもを車内放置してパチンコして熱中症で亡くなってしまうといった悲惨なニュースもたまにありますが、大体親が保護責任者遺棄罪とかに当たっていたような…

これだって全く同じですよね。だって見捨てて赤ちゃんに会いにすら来なくなったと書いてありましたし。

それにこの赤ちゃんは、エコーの段階で口唇口蓋裂はわかっていなかったのですかね。今は大体わかるということですし、きっと告知されてたと思うんですが。それでも実際生まれた姿を見てみたら受け入れられなかった、ということなんですかね。

口唇口蓋裂でも、口元だけのものから上あごや鼻まで大きく裂けている場合もあるそうですし、そういった重度のもので見てみたらあまりにもショックだったのか。

他にも合併症が多すぎて、両親どちらもとても受け止められなかったとかなのか。色々とわからないことはありますが、だからといって手術を拒否して見殺しにしていい理由にはなりませんね。

だってお腹の中に命を宿しているんですから。その時点で責任を負わないと。

しかし、両親を責めるコメントの中でも時折見られたのが、障害を受け入れられない親御さんは意外と多いということ。赤ちゃんの時点でこのように重い病気が発覚していると、面会に来なくなるケースも実は多いんだそうです。

また、金銭的な問題からどうしようもなくなってしまうというパターンもあるとのこと。やりきれませんね。でも当事者ではないので、その気持ちを実際にわかってあげることはできません。きっとものすごく悩んで悲しんで辛い人もいると思います。

しかし私は擁護は絶対にできません。

 

妻と討論してみると意外な答えが

現在妊娠7か月になる妻と、この話をしてみました。妻も胸糞悪いと激しく怒っておりました。

治せる病気なのに治さないで見殺しなんて、殺人と一緒だと。私も同意です。

そして、もしお腹の赤ちゃんに重度障害が見つかったらどうするかという話題へ。こういった話はコウノドリを見た時などもよく出るのですが、妻は私とはいつも反対の意見を言います。

妻は「重度な障害があらかじめわかっていてまだ間に合うのであれば、私は中絶を選んでしまう」と言いました。

最初は、私はその答えにとても憤りを感じました。現在冷戦状態です(笑)

しかし妻は、「もしそれが上の子だったなら、どんな障害でも産む。でも今は上の息子がいるから、もし重度の障害があるとわかっている兄妹を産んでしまうと将来的に息子に確実に負担をかけることとなる。

必ず先に死ぬのは私たち両親であり、そうなると将来障害のある兄妹の面倒を見なければならなくなるのは上の息子だ。

息子の結婚や仕事に支障が出てしまうことは間違いない。私はどんなに世間から責められようと、それだけはしたくない。

人間だからいつ事故に遭い障害を負うかはわからない。後天的なものであれば覚悟するけど、先天的なものをわかっていてはやっぱり産めない。」と言いました。

妻の言いたいこともとてもよくわかります。

それでも私としてはどうしても気持ちが追いつきませんでした。私は子供を殺すことはできません。

私が思っている以上に、本当に難しい問題なんだと感じました。簡単に答えを出せない問題ですし、やはり当事者の方でないと永遠にわかることはできないことと思います。

実際に自分自身もいつ事故や病気に遭い障害を持つかはわかりませんしね。

今回のこの記事もそうですが、最近はコウノドリや透明なゆりかごなどを読んだり観たりするようになり、命の在り方について考察することが増えました。

 

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コウノドリの原作漫画もこちらから購入できます。

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1巻や2巻は無料になっていたりするので読んでみてはいかがでしょうか?

特に10巻や11巻はちょうどドラマでも放送された内容であったりするので、とても考えさせられる部分があります。特に働くパパの視点も描かれているので、男性でも読むべき漫画だと思います。

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